コラム COLUMN
はじめに
弊社では、ケニアのスラム街にあるマゴゾスクールへ支援をおこなっています。
代表の原田は、アフリカに興味を持ち個人的にもマゴゾスクール卒業生の支援をしています。
今回は、代表の原田のマゴゾスクール支援に対する取り組みや想いを聞いてみました。
マゴゾスクールとは
― マゴゾスクールのことを教えてください。
マゴゾスクールは、ケニアの首都ナイロビにある約200万人が住むアフリカ最大規模のスラム街、キベラスラム にある無料の小中学校です。
孤児、元ストリートチルドレン、虐待を受けた子どもたち、労働させられていた子どもたち、さらには大人や若者たちまで、年齢に関係なく困った状況にある人たちが集まり、共に生きていく場所になっています。
キベラスラムで生まれ育ったリリアンさんが1999年、スラムの長屋の一室で孤児を集めて始めた寺子屋がマゴソスクールでした。
その後、早川 千晶さんが加わり二人三脚で発展を続け、ケニア、キベラを襲う様々な危機や困難を乗り越えてきました。
その度に子どもたちの数が増え、音楽活動、朝昼の給食、ジュンバラワトト、OBOGクラブ、障がい児特別学級など、様々な事業を展開しています。
現在は600名を超える子どもたち、卒業生たち、支える大人たちが共に生を営むBig Familyになりました。
ケニア
― マゴゾスクールとの出会いを教えてください。
2019年5月、鹿児島でホテルの壁画を描くアーティストのミヤケンさんと出会う機会があり、
そこでケニアにあるマゴゾスクールにて最初に壁画を描いた話を聞き、初めてマゴゾスクールのことを知りました。
もともとアフリカに興味があり、8月にケニアに渡航する予定になっていましたので、
マゴゾスクールに描いたミヤケンさんの壁画を観たくなりました。
その時偶然にも日本で公演するため帰国中のマゴゾスクールの設立者、早川千晶さんを紹介していただき、マゴゾスクールへ訪問することになりました。
ケニアの現状を肌で感じ
― コロナ禍以前ということもあり現地に行かれたとの事ですが、実際現地に行ってみた現状をどのように感じましたか?
アフリカ最大級のスラム街、2.5km四方の土地に100万人から200万人の人々が暮らしていると言われています。ナイロビに出稼ぎ労働者たちが住居を構えていき、年々増加して現在の姿になったと言われています。
壁は廃材で作られ、トタン屋根の密集したブリキ小屋でおよそ8人が暮らしています。
道路も街灯もなく、警察や病院もない。
通りはゴミや汚物で埋め尽くされており、電気は薄暗く、きれいな水を手に入れることもできず、
キベラの住民は通常の2~10倍の値段の水を買わなければいけません。
食事は、トウモロコシを茹でたものが主食になり、
1日を生き抜き、家族を養うために野菜、果物などを販売したり、
出稼ぎに行くことで収入を得て100円でも200円でも働きその日を暮らしている。
しかし、このような過酷なスラム街でも、ルールがあり助け合い精神がとても強く
人々の目はキラキラと輝きとても綺麗でした。
活動のきっかけ
― 本業の業務活動とは全く別の活動にありますが、なぜ支援を行おうと思ったのでしょうか。
早川千晶さんと出会い、スラム街で暮らす人々をこの現状から脱却させるべく、
教養を身につけ社会で活躍することが貧困から抜け出す第一歩だと感じ、
マゴゾスクールで尽力をつくしている活動に感動し、私自身も何か役に立てないだろうかと思い
支援をすることに決めました。
「企業は社会の公器である」という松下幸之助さんの言葉があり、
企業は利益だけを追求するのではなく社会、公に利益を還元することだと感じています。
前を向いて
― マゴゾスクール支援に対する想い
日本で生活をしている私たちは、普段ケニア・スラム街などの情報を目にすることはなく過ごしています。
現在日本には、コロナ禍により生活の不安や、いじめや虐待などにより傷ついた子供が先を案じ不登校や自殺などが増えております。
そんな傷ついた子供、大人に向けて、
マゴゾスクールに通うケニアの子供の生き方やスラム街で暮らす人々が助け合いの精神を持ち、1日1日をどう生き抜いているかを支援を通して伝え、知ってほしい。
そして元気を貰い、前を向いて明るく強く生きてほしいと願います。
お知らせ①
早川千晶さん 日本各地でアフリカの風をお届けするJapanツアー
全日程と詳細はこちら
https://note.com/chiaki_nairobi/n/n4a57b5374cf3
Øマゴソスクールを支える会 http://magoso.jp/supporter
マゴソスクールでの日々(早川千晶様のブログ) http://magoso.jp/hayakawa
ミヤザキケンスケさん
Over the Wall オーバー・ザ・ウォール 世界壁画プロジェクト
https://world-mural-project.com/jp/activities/kenya-2010/
https://world-mural-project.com/jp/activities/kenya-2014/
https://www.miyazakingdom.com/mural/
お知らせ②
早川千晶の日本講演ツアー & ポレポレキャラバン with 大西マサヤ
日本各地でアフリカの風をお届けするJapanツアーとなります。
詳細の日時、場所等は下記URLよりご確認ください。
■ツアー日程 → 2021年9月27日~11月27日
■詳細URL → https://note.com/chiaki_nairobi/n/n4a57b5374cf3
取材後記
以前よりアフリカの将来を感じ、活動していたところ、壁画家のマゴゾスクールでの取り組みを知り、早川千晶さんと出会い
ケニア・スラム街の支援活動を行うことになりました。
なにか引き寄せられるように偶然が重なり、またその偶然の出会いを大切にし、自分ができる最善を尽くしている。
たまたま現地で撮影した写真で隣に写っている青年を支援することになり、「ジョンソンより「お父さん」と呼ばれているんですよ。」と
とても嬉しそうに話されました。
しっかりと学び、将来ケニアと日本との懸け橋を築き、立派な青年になるのではないでしょうか。
そしていつか弊社で働くことがあるかもしれません。
支援することを通じ企業としての価値を見出し、そして何よりもとても楽しんでいるように感じられました。
また、貧困をなくすというSDGsへの活動にも繋がっていると感じました。
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