CASE STUDY
2022.12.26
大手3DプリントサービスビューローのJMC、柔軟な対応を実現する万能機としてForm3Lを導入
3Dプリンターのサービスビューローとして20年以上に渡ってビジネスを展開している株式会社JMC。 光造形と粉末焼結造形を中心に運用しているJMCが、Form3Lの導入を決めた理由は何だったのでしょうか。3Dプリンター出力事業グループの柏崎様に話を伺いました。
Q. 導入の経緯について教えてください
当社の顧客層は自動車のパーツメーカー様が多く、硬質樹脂を使用する試作の依頼が多い傾向にあります。また外装・内装パーツの試作になると、パーツのサイズも大きくなりがちなため、600mm程度を一体造形できる大型機を中心とした運用を行っていました。 しかしEV化に伴い小さな電装部品の依頼の増加したことで、小型機を高頻度で運用することが増えてきていました。また同時に、従来は単純な形状試作だったところが、強度や耐熱性を求められる機会も増えました。 そんなときに原田車両設計様から提案されたFormシリーズは、材料がカートリッジ式になっており短時間で入れ替えることができるため、お客様のニーズに合わせて日々材料の切り替えを行って造形することが可能でしたので、当社サービスの対応力強化のために導入が決まりました。
Q. 実際に使用してみていかがでしょうか
当初期待した高機能材料の利用はもちろんですが、軟質材料であるElastic 50Aを使用するシーンが多いのは、うれしい誤算でした。当社は自動車部品以外の柱として医療分野にも力を入れておりますが、医療機器や臓器モデルに多い軟質材料のニーズに、シリコンライクなElastic 50Aが活躍しています。またForm3Lは、非常に省スペースで設置可能なデスクトップタイプですので、当社横浜本社の限られた生産エリアにも、レイアウト変更をせずに設置できたことは非常に助かりました。筐体デザインもスタイリッシュですので、製造スタッフからも好評です。
Q. 今後Form3Lは御社のサービスで活躍できそうでしょうか
そうですね。他の装置と比較して稼働率としてはまだまだですが、数か月使用して営業スタッフも製造スタッフもFormシリーズの使い方や適した製品が理解できてきましたので、お客様への提案にも積極的に組み込んでいけるかなと思います。また今後はホビー系など、造形品表面の滑らかさを生かすような提案も行っていければと考えています。